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最新作「ウルトラマンオーブ」で大注目!映画でも常連のウルトラマンベリアルとは

エンタメ

1966年にはじまった「ウルトラマン」シリーズは、今年で50周年を迎えます。
初代ウルトラマンから最新のウルトラマンオーブまで、これまで数多くのウルトラマンが登場し、それぞれの時代の子供たちに夢と希望を与えてくれました。その活躍を振り返ればわかるように、彼らはまさしく「光の巨人」なのですが、長いシリーズの歴史には、正反対の「闇」から生まれたウルトラマンたちも数多く登場してきました。
その筆頭がウルトラマンベリアルです。2009年に初登場したベリアルは、ライバルであるウルトラマンゼロとともに、7年後の今日まで活躍する息の長いキャラクターへと成長しました。最新作「ウルトラマンオーブ」で主人公のオーブに禁断の形態「サンダーブレスター」に変身する力を授けたことでも知られており、この「オーブ」で存在を知ったという方も多いのではないでしょうか。今回はそんなベリアルの歴史を紹介していきましょう。

史上最悪のウルトラマン!ベリアル誕生秘話




ライター名:ナードマン(https://twitter.com/kadowakidaisuke
今でこそ闇のウルトラマンの代表格となっているウルトラマンベリアルですが、そのルーツはウルトラ兄弟と同じくM78星雲・光の国にありました。
かつてのベリアルは光の戦士であり、同世代のウルトラの父やウルトラの母と肩を並べ、宇宙の悪と戦う日々を送っていたのです。しかし、心の中に芽生えた力への渇望に足をすくわれ、聖なる「プラズマスパーク」に手を触れたことで、光の国を追放されてしまいます。
全てを失い、失意のどん底のベリアルに手を差し伸べたのは、かつて宇宙を支配していたというレイブラッド星人でした。レイブラッド星人はベリアルに暗黒の力を授けるとともに、同時に100体の怪獣を操る力をもった危険なアイテム「ギガバトルナイザー」を与えて光の国へと送り込みます。光の国で大暴れするベリアルでしたが、この騒ぎは伝説の超人「ウルトラマンキング」によって鎮圧されました。
牢獄に封印され、長年にわたる幽閉生活を送るベリアルでしたが、のちに悪の宇宙人によって解放され、光の国を再び襲撃します。ウルトラ兄弟をはじめ、歴戦の勇士たちをねじ伏せたベリアルは、プラズマスパークを奪って光の国を全土凍結という大惨事に追い込みます。
勝ち誇るベリアルでしたが、生き残ったウルトラマン、セブン、レオ、アストラ、メビウス、そして別宇宙から来たウルトラマンダイナの奮闘、セブンの実子でレオの弟子である「ウルトラマンゼロ」の参戦により、この戦いにも敗れることになります。
再起を期して別宇宙「アナザースペース」に逃れたベリアルは、忠実な部下を得て「ベリアル銀河帝国」を建国し、自らを「銀河皇帝カイザーベリアル」と称しますが、追跡してきたゼロと、アナザースペースのヒーローで結成された「ウルティメイトフォースゼロ」の前にあえない最期を迎えます。その後、自らを慕う部下で構成された「ダークネスファイブ」と組んでウルティメイトフォースゼロを壊滅寸前まで追い込んだものの、ゼロの思わぬ反撃にあい、またしても敗北することになりました。この戦いを機にさらに別の宇宙へと目を向けたベリアルは、ダークネスファイブを率いて「プラズマギャラクシー」という宇宙へと侵攻をかけます。これが現時点でのベリアルの最後の足跡となっていますが、きっとまたウルトラ戦士たちの前に立ちはだかることになるでしょう。

光と闇の力をフュージョン!サンダーブレスター




最新ウルトラマンの「ウルトラマンオーブ」は、二人のウルトラマンのパワーを融合(フュージョン)させ、全く新しいパワーを生み出す能力を持ったウルトラマンです。オーブがこのフュージョンで変身する形態のベースとなるのは、どれも素晴らしいパワーを持った光の戦士たちですが、この中には禁断のパワーをもった形態も存在します。それが「サンダーブレスター」です。サンダーブレスターはベリアルとウルトラ兄弟の長兄、そして宇宙警備隊の隊長として知られる「ゾフィー」のパワーをフュージョンさせて生まれる形態です。
サンダーブレスターはオーブ自身も制御できないものすごいパワーを秘めており、ほかの形態では太刀打ちできない敵が相手でも、それまでの苦戦が嘘のように猛然と襲いかかり、ほとんどなぶり殺しに近い形で倒してしまうのですが、周囲への被害をまったく考慮しないで戦ってしまうという大きな問題を抱えていました。その問題は、劇中でも民間人や防衛隊の隊員にケガを負わせ、無関係な一般の人々にまで「反ウルトラマン」の感情を植え付けてしまうという形で描写されています。自らの行動を悔やんだオーブ自身も、一度は戦いから身を引こうとさえ考えていたほどでした。このサンダーブレスターの危険な部分は、ベリアルの抱えた過剰な暴力性に由来しており、ウルトラマンの鏡と呼ぶべきゾフィーの善性をもってしても、コントロールしがたい部分があるようです。しかし、自分を信じてくれた人々の言葉に勇気づけられ、現在のオーブはサンダーブレスターの暴走を克服しています。

ウルトラマンベリアルの活躍を見るならコレ!おススメ作品大紹介!


劇場版 ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 メモリアルボックス


ベリアルの登場作品はシリーズを通してみるととても少なく、かつその作品だけで完結する映画や短編ドラマがほとんどです。さらに、レンタルビデオ店でレンタル可能な作品がほとんどなので、非常に視聴環境は整っているといえるでしょう。
まず、最初に見てほしいのが、2009年のデビュー作品、映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE」です。雨上がり決死隊の宮迫博之が声を演じた最初のベリアルは、この作品で全編を通して恐ろしいほどの大暴れを演じています。ウルトラの父との因縁はもちろん、のちに宿敵となるゼロとの対決も見逃せないアクション大作です。なお、ベリアルのギガバトルナイザーは、この作品の前日譚となるテレビドラマ「大怪獣バトル」シリーズの怪獣使い「レイオニクス」に由来しており、主人公である地球のレイオニクス、レイとの絡みも見逃せない部分です。
続く2010年の映画「ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」は、別宇宙に逃れていたベリアルを追い、ゼロが別宇宙へと旅立つストーリー。壮大なスペースオペラとなっており、ブレイク前の土屋太鳳の初々しい姿を見るのも楽しい作品ですが、赤いマントをまとい、堂々たる皇帝の風格を放つベリアルの勇姿にもぜひ注目してください。この作品は近年のウルトラマンシリーズが使用している「マルチバース(多元宇宙)」という世界観の導入部分にもなっているので、最新の「オーブ」を含めた新世代ウルトラマンの世界観を理解するのにとても役立つ作品となっています。
最後にご紹介するのが「ウルトラゼロファイト」です。2012年の映画「ウルトラマンサーガ」の続編である本作は、ゼロを主人公に迎えた初のテレビシリーズで、数々の激闘を経て成長したゼロを待ち受ける新たな冒険を描いています。なお、本作は第1部「新たなる力」と第2部「輝きのゼロ」に分かれており、ベリアルの登場は第2部からとなります。
また、2010年のオリジナルビデオ「ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ」や先ほど紹介した「ウルトラマンオーブ」でも、わずかなシーンながら主役を食うほどの強烈な存在感を発揮しているので、興味があればぜひそちらも。

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