ブログランキング・にほんブログ村へ

映画、テレビで大活躍の新世代ウルトラマン、ウルトラマンゼロ

エンタメ

人間を含めたすべての生き物がそうであるように、ウルトラマンにも親があり、また子供がいます。我々のよく知るウルトラ戦士の中にも、どうやって設けたのかは明らかになっていませんが、子供のいるウルトラマンは複数います。その代表格がウルトラセブンです。
セブンの子供の存在が明らかになったのは、2009年の映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE」でした。この作品でデビューしたウルトラマンゼロこそ、ウルトラセブンの血を引く実の息子です。ゼロは聖なるアイテム「プラズマスパーク」に手を出した罪により、光の国を追放処分になっていたため、その存在は明らかになっていませんでした。しかし、封印から解放された「ウルトラマンベリアル」の攻撃で、光の国が壊滅した時、生き残ったウルトラ戦士たちの秘密兵器として、歴史の表舞台に姿を現すのです。
以来、ゼロは映画を中心にウルトラシリーズの顔として活躍してきました。ギンガ、X、オーブと続く近年のシリーズも、ゼロの存在なくしては語ることができません。
今回は、そんなウルトラマンゼロの物語を紹介していきましょう。

ウルトラマンゼロのプロフィール




ライター名:ナードマン
https://twitter.com/kadowakidaisuke
先ほども述べたとおり、ウルトラマンゼロはウルトラセブンの息子として生まれました。母親は明かされておらず、父親であるセブンとも「銀河伝説」で対面するまで、親子の名乗りを上げたことがないため、長い期間を孤独に過ごしてきたと思われます。年齢は「銀河伝説」の時点で5900歳。人間の年齢に換算すると16歳~17歳であるため、ほかのウルトラ戦士と比べて、言動や態度には精神的な幼さを感じさせる部分があります。

戦闘スタイルは師匠である「ウルトラマンレオ」譲りの宇宙拳法がメインです。頭部の宇宙ブーメラン「ゼロスラッガー」も併用し、近接戦闘では無類の強さを発揮します。光線技の「エメリウムスラッシュ」「ワイドゼロショット」はセブンのエメリウム光線、ワイドショットの系譜に属する必殺技で、幾多の強敵を薙ぎ払ってきました。ゼロスラッガーをドッキングさせ、胸から発射する「ゼロツインシュート」という強力技も持っています。

また、ゼロは光の国出身のウルトラマンとして、かつて先輩の「ウルトラマンメビウス」だけがもっていた「タイプチェンジ」の能力を獲得。別宇宙のウルトラマン「ウルトラマンダイナ」「ウルトラマンコスモス」の力を借りた「ルナミラクルゼロ」「ストロングコロナゼロ」に変身します。最終形態として「シャイニングウルトラマンゼロ」へ変身しますが、この状態では時間の流れを操作するという、大規模な超能力を発揮することが可能になります。

宿敵はウルトラマンベリアル。だいぶ年上ではありますが、強さへの憧れから、禁断の「プラズマスパーク」に手を出し、光の国を追放されたはぐれ者という共通点があります。ウルトラマンにとってのハヤタ隊員のように、ゼロは行動を共にする人間の相棒を持ちません。必要に応じて、勇敢な若者の体を借り、ときに人間の姿に変身してきました。ベリアルとの戦いの中で、ゼロは並行宇宙に目を向けるようになります。現在のゼロは、伝説の超人「ウルトラマンノア」から与えられた「ウルティメイトイージス」を駆使し、並行宇宙を渡り歩いては、助けを求める人々や後輩のウルトラマンたちに力を貸しています。

多元宇宙の守護者!ゼロのマルチバース冒険記




ベリアルとの二度目の戦いとなった「ベリアル銀河帝国」の事件をきっかけに、ゼロは並行宇宙に目を向けました。光の国のある宇宙以外にも、ウルトラマンの力を必要とする宇宙がたくさん存在することに気づいたのです。ゼロは「ミラーナイト」「グレンファイヤー」「ジャンボット」という新たなヒーローたちを仲間に加え、スーパーヒーローチーム「ウルティメイトフォースゼロ」を結成。チームでの活動と並行して、単独で多くの宇宙に赴きました。
ウルトラマンの存在しない宇宙「フューチャーアース」では、「バット星人」によって占領された地球を開放するため、同じく並行宇宙から飛来した「ウルトラマンダイナ」「ウルトラマンコスモス」と共闘。続く「怪獣墓場」での戦いで、ゼロはダイナとコスモスから与えられた新たな力を使いこなすことに成功し、単独でバット星人の同族を退けています。
のちに「ウルトラ10勇士」と呼ばれるウルトラ戦士たちが集った最初の戦いでは、「ウルトラマンティガ」から「ウルトラマンギンガ」「ウルトラマンビクトリー」までの新世代ウルトラ戦士と協力し、時空魔人の肩書をもつ「エタルガー」と戦いました。この戦いで、ゼロは中心的な役割を果たすと同時に、ギンガとビクトリーに師匠であるレオ譲りの厳しい特訓を貸し、合体戦士「ウルトラマンギンガビクトリー」へと変身する力を与えています。
最新の活躍は、ウルトラマンエックスとの二度にわたる共闘です。エックスの宇宙に渡ったナックル星人を追い、エックスと共闘しています。住む世界こそ違うものの、同じウルトラ戦士として友情を芽生えさせ、エックスが怪獣「ザイゴーグ」との戦いで危機に陥ったときには、同じくエックスと接点のあるウルトラ戦士たちを連れ、救援に駆け付けています。

ゼロの戦いはまだまだ終わらない!

ウルトラシリーズの歴史を語るとき、メインである新作テレビシリーズがしばしば中断期間を挟んでいたことを忘れることはできません。近年では、2007年の「ウルトラマンメビウス」終了から、2013年の「ウルトラマンギンガ」までの6年間、シリーズそのものの展開は続いていたものの、完全新作としてのウルトラマンは途絶えたままでした。

この空白期間を埋めたのが、ほかならぬウルトラマンゼロでした。2009年のデビュー以来、初のメイン作品となった2010年の映画「ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」や2012年の「ウルトラマンサーガ」など、映画で活躍する一方、2011年にはウルトラマンの魅力を幅広くアピールする傑作選的番組「ウルトラマン列伝」のホスト役に就任。この番組が2013年の「新ウルトラマン列伝」への模様替えを挟んで、2016年まで5年にわたって続いたのは、ゼロの特異なキャラクターあってのことだと思います。

「ウルトラマン列伝」という枠の中ではあったものの、2013年の「ウルトラマンギンガ」から、完全新作が毎年作られるようになり、2016年の「新列伝」終了と「ウルトラマンオーブ」の放送スタートで、ゼロはキャラクターとして一定の役割を終えたといえます。しかし、ゼロの物語はまだまだ終わりません。宇宙の壁を越えて、自由に行き来できるゼロは、これからもあちこちに現れては、シリーズを盛り上げていってくれることでしょう。

この記事で興味を惹かれ、ゼロの活躍を少しでも見てみたいと思っていただける人がいれば幸いです。ゼロの出演作品は、いずれもレンタルビデオ店でレンタルできるものがほとんどで、もちろんセルDVD、BDとしても入手、視聴が容易になっています。決してあきらめることを知らない若きヒーローの活躍に、勇気づけられること間違いなしです。

風のうわさでは、現在放送中の「オーブ」終了後、再びゼロがテレビに帰ってくるという噂もあります。来年は父親のウルトラセブンが誕生50周年を迎えるため、親子でクローズアップされる可能性は低くありません。今だからこそ、注目してほしいキャラクターなのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました